アメリカ外交 2007 10 22
最近のアメリカ外交は、迷走していませんか。
かなりイランの動向を気にしているようですが、
今の時点では、イランなんて、どうでもいい話です。
今、力を入れるべきは、パキスタンの政情不安です。
「ミャンマーと同じで、発展途上国に、よくある政情不安だ」と、
考えてしまったら、とんでもない間違いです。
パキスタンは、核兵器保有国です。
しかも、核弾頭ミサイルが数十発あるでしょう。
そういう国が、政治的に不安定になったら、どうなりますか?
パキスタン国内を見れば、
テロ、暴動、イスラム過激派、アルカイダ、それに核弾頭ミサイル。
こんな国が、政治的に不安定になり、軍も分裂したら、どうなりますか?
考えたくもありませんが、
パキスタンは、「サダム・フセインのイラク」よりも危険な国でしょう。
イラクには大量破壊兵器はなかった。
パキスタンには大量破壊兵器がある(しかも核弾頭ミサイル)。
「今そこにある危機」は、イランか、パキスタンか。
政治的に不安定な国が核兵器を所有することを禁止すべきです。
政治的に不安定になってしまったら、核兵器を取り上げる。
そういう国際ルールを作るべきです。